情報セキュリティマネジメント「ストラテジ-企業活動|OR・IE」

企業経営ではオペレーションズリサーチ(OR)やインダストリアルエンジニアリング(IE)の手法が用いられます。

OR・IE

オペレーションズリサーチとは、数学的・統計的モデルやアルゴリズムなどを利用して、様々な計画に対して最も効率的な方法を決定する技法です。

インダストリアルエンジニアリング(IE)とは、企業が経営資源をより効率的・効果的に運用できるよう、作業手順や工程、管理方法などを分析・評価して、改善策を現場に適用できるようにする技術です。生産工学、経営工学などと訳されます。

品質管理手法

品質管理手法において、主に定量分析に用いられるものがQC七つ道具、主に定性分析に用いられるのが新QC七つ道具です。

QC七つ道具

  • 層別

母集団をいくつかの層に分割することです。

  • ヒストグラム

データの分析状況を把握するのに用いる図です。データの範囲を適当な間隔に分割し、度数分布票を棒グラフ化します。

  • パレート図

項目別に層別して、出現頻度の高い順に並べるとともに、累積和を示して、累積比率を折れ線グラフで表す図です。ABC分析とほぼ同様の図になります。

  • 散布図

二つの特性を横軸と縦軸都市、観測値を配置します。相関関係や異常点を探るのに用いられます。

点の散らばり方に直線的な関係があるときには、xとyの間に相関があるといわれます。右肩上がりのときは正の相関、右肩下がりのときは負の相関です。統計分析によって相関関数を求めることもありますが、正の相関のときには相関係数は正、負の相関の時には相関係数は負になります。

  • 特性要因図

ある特性をもたらす一連の原因を階層的に整理する手法です。矢印の先に結果を記入して、因果関係を図示します。

  • チェックシート

事実を区分して、詳しく定量的にチェックするためにデータをまとめてグラフ化する手法です。

  • 管理図

連続した量や数値などのデータを時系列に並べ、異常かどうかの判断基準を管理限界線として引いて管理する図です。

新QC七つ道具

  • 親和図法

多くの散乱した情報から、言葉の意味合いを整理して問題を確認する手法です。

  • 関連図法

問題が複雑にからみ合っているときに、問題の因果関係を明確にすることで原因を特定する手法です。

  • 系統図法

目的と手段を多段階に展開する手法です。

  • マトリックス図法

目的とその手段など、二つの関係を行と列の二次元に表し、行と列の交差点に二つの関係の程度を記述します。複数の関連を多元的に整理する手法です。

  • マトリックスデータ解析法

問題に関係する特性値間の相関関係を手がかりに総合特性を見つけ、個体間の違いを明確にする手法です。

  • PDPC(Process Decision Program Chart)法

プロセス決定計画図と訳され、計画を実行するうえで、事前に考えられる様々な結果を予測し、プロセスをできるだけ望ましい方向に導く手法です。

  • アローダイアグラム法

クリティカルパス法やPERTで使われている図です。

分析手法

ORやIEで利用される分析手法には様々なものがあります。代表的な分析手法は以下のとおりです。

  • 回帰分析

相互関係がある二つの変数の間の関係を統計的な手法で推測します。

  • パレート分析

複数の事象などを、現れる頻度によって分類し、管理効率を高める手法です。パレート図を作成して行います。

  • クラスタ分析

対象の集合を似たようなグループに分け、その特徴となる要因を分析する手法です。

  • モンテカルロ法

乱数を用いてシミュレーションや数値演算を行うことで答えを求める手法です。

  • デルファイ法

専門家の間でアンケートを使用して質問を繰り返すことで合意を得る方法です。

  • テキストマイニング

文章における単語の出現頻度などを分析する手法です。データマイニングの一種で、アンケートの自由記述欄に記入された内容を集計する場合などに用いられます。